フィッシング詐欺の見破り方|実例で学ぶ“巧妙な騙し”のパターン

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xien

平成初期生まれ。地方の中小企業に勤める平凡な会社員。どん底だった20代を経て、30代で人生を立て直し中。目標は40代でサイドFIRE(資産3000万円+副業独立)!体験ベースで等身大の情報を発信しています。

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はじめに

「あなたの口座が凍結されました」「不正ログインが確認されました」

──もし、こんな通知が突然届いたら、あなたはどうしますか?
焦ってリンクを開き、ログインしてしまうと…それ、フィッシング詐欺かもしれません。

ネット証券やネット銀行を使う方にとって、フィッシング詐欺は身近な脅威です。
実際に、金融機関を装ったメールやSMSが日々送られ、誰もがターゲットになり得ます。
フィッシング詐欺は不正アクセス攻撃の中の1つです。こちらの記事でも取り上げています。

この記事では、実際のパターンや見分け方、被害に遭ったときの対応策をわかりやすく紹介します。

フィッシング詐欺とは?

フィッシング詐欺とは、メールやSMS、偽のWebサイトなどを使い、ユーザーを本物そっくりの画面に誘導してログイン情報や口座情報を盗み取る詐欺手法です。

目的は一貫して「情報の窃取」──つまり、あなたの資産を奪うことです。

  • 資金を抜き取ったり、不正送金や決済に使われる
  • 偽サイトでID・パスワードを入力させる
  • 入力情報を使って口座やクレジットカードへ不正ログイン

【実例】フィッシング詐欺のよくあるパターン

パターン①:メールで届く「対応しないと口座が凍結されます」

件名:「アカウント確認のお手続きのお知らせ」
本文:「普段と違う場所からログインが確認されました。至急確認してください。対応しない場合は口座凍結されます。」

実際に来たフィッシング詐欺メール
  • 実際はXX銀行を装った偽メール。
  • 本物のようなロゴや画面構成で、違和感が少ない(文面だけだと異地ログインでギリ判断できた)
  • URLのドメインが公式ではない(画像では表示していません)。
  • 攻撃者が用意した偽サイトへ不安を煽り誘導しようとしている。
パターン②:SMSで届くURLクリック誘導

「配達予定でしたが、お客様が不在のため、荷物を返却しています。(悪意のあるURL)」

実際に来たフィッシング詐欺SMS(パス部分は消してあります)
  • 実際は、Amazon・ヤマト運輸・佐川急便などの実在する配達業者を装った偽SMS。
  • 配達通知は多くの人が日常的に受け取っているため、不審に思われにくい。
  • 不審なドメインが使われる場合もあるが、短縮URLを使ってURLを偽装しているケースも多い。

フィッシング詐欺を防ぐための5つの対策

メール・SMSのリンクは開かない習慣を身につける
  • ログインは必ず公式アプリ or ブックマークから
  • 短縮URLは特に注意(bit.ly, goo.gl など)
  • メール表示形式を「テキスト形式」にするとURLが確認しやすい

👀ワンポイント:
リンクの安全性は「長押し(スマホ)」「右クリック(PC)」でURLを確認!

2段階認証(2FA)を必ず有効にする
  • 認証アプリ(Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなど)の活用
  • SMSより認証アプリの方が安全性は高い

⚠ 注意点:
リアルタイム型のフィッシング攻撃では2FAを突破されるケースも。
より安全な方法として「パスキー(FIDO2認証)」も検討を。

フィルタリング機能を活用する
  • Gmail等の迷惑メールフィルタを有効に
  • Nortonやウイルスバスターなどの拡張機能も有効
  • メールアドレスのエイリアス機能で重要サービスと分けるのも◎
パスワードを強く、サービスごとに分ける
  • 長く・複雑なパスワードを設定(12文字以上推奨)
  • 各サービスでパスワードを使い分ける
  • 管理アプリ(1Password, Bitwardenなど)を活用
情報セキュリティを“習慣化”する
  • 「変だな?」と思ったら即確認
  • 家族とも共有し、詐欺リテラシーを高める
  • 被害を防ぐ鍵は「疑う習慣」

フィッシング詐欺を見破る5つのポイント

  1. 公式アプリやブックマークからしかログインしない習慣を
    • メール・SMSのリンクはクリックしない。
  2. 送信元ドメインを確認
    • 公式サイトを確認して、アドレスに利用されるドメインを確認。それ以外は偽物と判断。
    • サブドメイン等複数アドレスを利用している場合は正確に把握する。
      • test.example.comexample.comのサブドメイン(=本体はexample.com)
      • example.test.comtest.comのサブドメイン(=本体はtest.com)
  3. URLをチェック(スマホ:長押し/PC:右クリック/テキスト表示に設定する)
    • 表示されるURLと本物のドメインを比較。
    • 短縮URL(該当サービス公式短縮URL除く)や見慣れないドメインであれば偽物。
      • 「example.com」のサービスからのメールのアクセス元が「example.test.com」であれば、接続先サービスは「test.com」の所有者のサービスなので偽物。
  4. 急がせる文面は詐欺の常套手段
    • 「今すぐ対応しないと凍結」などの文言には注意。
  5. URLは手入力より「ブックマーク推奨」
    • 自分でURLを手入力は非推奨。スペルミス(microsfot等)で違うドメインの所有者のサイトへアクセスしてしまう可能性大。※絶対に試さない!

もし騙されてしまったら…【緊急対処】

  1. すぐにログインパスワード変更(関連サービス含め)
  2. 証券会社や銀行に電話で連絡(緊急停止の依頼)
  3. 警察(サイバー犯罪相談窓口)や金融庁にも相談
  4. 「フィッシング対策協議会」や迷惑メール通報へ報告

おわりに

「自分は大丈夫」と思っていた人ほど、油断から騙されています。
フィッシング詐欺は、相手がプロの詐欺師であることを忘れてはいけません。

今回紹介した対策は、誰でも今すぐ始められるものばかりです。
まずは「メール・SMSのリンクを開かない」という習慣から。

あなたの資産は、あなた自身の行動で守れます。

参考

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